「北の街」(青森市タウン誌)2017年 1月号 表紙


表紙あとがき

あけましておめでとうございます。二〇一七年、新しい一年が始まりました。
今、この文章を書いていて、時間の過ぎる速さに驚いています。

なんだか一年前が半年前ほどにしか感じられず、二〇一五年の年越しに家族と交わした会話も明確に思い出せる始末です。やれやれ、困ったものです。
さて、京の芸妓・舞妓さんは正月には黒紋付きを着て、かんざしとともに髪に本物の稲穂を飾る風習があるそうです。
この頃は優秀な芸妓・舞妓さんを表彰する式典もあり、祇園は厳粛な雰囲気に包まれるとか。
風情さえも忘れがちな日々を過ごすわたくしですが、ここは帯をきゅっと締め直すような気持ちで、新鮮な呼吸とともに、新年の絵を皆様にお届けいたします。